RAW SWEETS TOPICS

食品添加物のおかげで、食品が豊富にスーパーやコンビニに豊富に並び、深夜でも手軽に美味しい食事ができるようになったと思います。「便利」「美味しい(と感じる)」というところは、とても素晴らしいと思います。

一方で、「健康」を考えたときに、添加物をたくさん摂取する食生活で本当に良いのかは、少し考えさせられます。

というのは、添加物はそもそも人間にとって安全かどうか、よくわからないまま使われているからです。ロースイーツの食材を選ぶ際の参考になれば幸いです。

◆ 一日の摂取量

添加物には、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量「一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)が設定されています。

例え、使用基準の上限量を使用したとしても、1日あたりの摂取量を十分下回る量しか摂取しないようになっており、実際に使用される添加物の量は基準値より少ない場合が多く、その食品を食べ続けたとしても、安全性には問題がないとされています。

下記に、アスパルテームやソルビン酸の例がございます。
>> 食品添加物の使用基準と成分規格

◆ 食品添加物に秘められた危険性を考える

食品添加物でも特に気をつけたいのが合成添加物、つまり「自然界に存在するものかどうか」。そのような添加物は、体内で分解されにくく、臓器や組織、細胞や遺伝子の働きを損ねていると考えられるからです。

例えば、発ガン性や催奇形性(お腹の子どもに先天性障害をもたらす毒性)、アトピーや花粉症等のアレルギー等、体に様々な影響が指摘されています。

<<合成添加物の例>>
アスパルテーム(甘味料) ダイエットコーラ等
イマザリル(防カビ剤) 柑橘系フルーツ等
OPP(防カビ剤)柑橘系フルーツ等
亜硫酸ナトリウム(漂白剤) ドライフルーツ等
etc…

◆ 食品添加物の用途名と物質名

食品添加物は、原則として物質名を表示することになっていますが、保存料や甘味料など次の8種類の用途に使われるものは、用途名を併せて表示することになっています。

甘味料、着色料、保存料、増粘剤・安定剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤

<<表示例>>
保存料(ソルビン酸カリウム)合成
防カビ剤(OPP)合成…

これらは、全般的に毒性が高い傾向にあると言われています。

◆ 一括名表示

添加物の表示は個々の物質名を表示するのが原則ですが、次の14種類に関しては、一括名(用途を表す総称)表示が認められています。

イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料、酸味料、軟化剤、調味料、豆腐用凝固剤、乳化剤、pH調整剤、ベーキングパウダー(膨張剤)

全般的に毒性が低いそうですが、一括表示名では、何が使われているのかわかりません。アロマ(香り)と関係するので「香料」を例に考えてみたいと思います

「香料」にも合成香料と天然香料があります。
例えば、バニラアイスクリームに使われる香料と言えば、「バニラ」。

バニラの香りの主要成分は、バニリンです。
バニリンは天然のバニラビーンズから抽出されますが、化学合成によっても作られていますので、天然か合成かの判断ができません。

使用料がとても少ないのであまり問題にもなっていないようです。

◆ 表示が免除される添加物もある

添加物の中でも、次の3つは表示が免除されています。

<<栄養強化の目的で使用されるもの>>
食品の栄養を高める、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類については、表示が免除されています。※但し、目的が異なる、酸化防止剤として使用する場合は、酸化防止剤(ビタミンC)と表示されます。

<<加工助剤>>
食品の加工の際に添加されるもので、食品の完成前に除去されるもの、最終的に食品に通常含まれる成分と同じになり、かつ、その成分量を増加させるものではないもの、最終的に食品中にごくわずかな量しか存在せず、その食品に影響を及ぼさないものがあります。
<<キャリーオーバー>>
食品の原材料に使用された添加物のことです。
例えば、お醤油に遺伝子組み換え大豆を使用する際は、明記しなければいけないですが、みたらし団子にそのお醤油を使った場合、キャリーオーバー対象となるため遺伝子組み換え表記は表示が免除となります。

ちなみに、遺伝子組み換え作物を使用する場合でも、原材料の重量に占める割合が4番目以降で、5%以下であれば表示義務がないということも知っておくと良いかと思います。

◆ バラ売り食品の表示

ご存じの通り、店頭でバラ売りや対面で量り売りされている食品については、基本的には食品衛生法上の表示の義務がありません。

◆ 最後に

もしかしたら、気にしなくても良い些細なことなのかもしれませんし、健康については、もっと他に考えた方が良いことがあるかもしれません。

ただ、これらの事も、セルフケアの一環として、判断材料を知っておきたいと思い、お伝えさせていただきました。

<<参考文献>>
食品添加物の表示方法(東京都福祉保健局)
食品添加物の使用基準と成分規格(東京都福祉保健局)
渡辺雄二(2014)『「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物』大和書房

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