
ふと、国産のクルミを子供のころに食べた記憶を思い出した。
調べてみるととても興味深かったのでシェアさせていただきます。
縄文時代から食べられているクルミ
木の実が食べられ始めたのは、どうやら紀元前12,000年の縄文時代が始まったあたりからということです。各地の遺跡からいろいろな木の実が出土しており、その中でも、クルミは、早くから食べられていたようです。
その後、木の実から、果物、穀物へのと広がっていきます。
日本古来の鬼グルミと姫グルミ
胡桃(クルミ)は、北半球を中心に20種程分布しているそうですが、
古来より日本に自生しているものは、鬼クルミと姫グルミです。
これらの在来種は、殻が太くてめちゃくちゃ固く、実も少ない上に、取り出すことがすごく難しいんですが、美味しいのが特徴です。
実の量は、殻付き100gにつき、約25gでした。
特にハート型をした姫グルミは、かわいくて味もマイルドでとても美味しいです。
それは、タンニンが少なく、油分も少ないためです。
これには感動致しました。
代表的な胡桃は、ペルシャグルミ
クルミは、紀元前7000年頃から人類が食用としていた最古のナッツと言われています。
その代表的なものが、ペルシャグルミで、原産地はイランで、これが地中海を渡りヨーロッパに伝えられたことで、この名が付いたそうです。
クルミの生産が日本一の長野県で生産されている、信濃グルミ(菓子グルミ)の原種はペルシャグルミと言われています。信濃グルミは、大きくて殻が薄く、綺麗に向くことができます。
ちなみに、胡桃と言う言葉の由来は、ペルシャグルミが、中国(胡)、朝鮮を経由して日本に入ったためだそうです。
今日、お菓子に使うクルミは、ほぼアメリカ産と中国産で占めらており、品質の観点からカリフォルニア産が伸びているとか。
クルミの栄養
クルミは、70%が脂質ですが、オメガ3脂肪酸がナッツの中ではダントツに多く含まれており、オメガ6脂肪酸の割合が絶妙で、1:4と理想的なバランスです。さらに、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノール等も含まれております。
血流を促すため、潤いや美肌、アンチエイジングも期待できそうです。
ロースイーツでは、胡桃は浸水していただきます
ナッツは、生、素焼き、塩と油でロースト等、いろんな食べ方があるかと思います。
ローフードを学んでおられる方は、ナッツは浸水後に、乾かして食されると思います。
これは、消化に負担がかかる酵素抑制因子を除去してから食べるためです。
浸水しなくても、毒がある訳ではないですが、折角酵素を中心に考えたスイーツなので、この工程は踏んでおきたいと思います。
在来種の胡桃を使った簡単ロークルミ汁粉レシピ
<材料 2人分>
【A】
胡桃 100g
水 300g
デーツ 60g
塩 少々
【B】
チアシード 20g
水 60g
【C】トッピング(お好みで)
バーベリー、又はクコの実
クルミ
エディブルドライフラワー
<作り方A>
(1) くるみを約2時間浸水させて、軽く洗い水を切る。
(2) すべての材料をブレンダーで混ぜ合わせる。
<作り方B>
(1) チアシードと水を水分を吸収するまで混ぜ合わせる。
<構成>
Aを器に注ぎ、Bを真ん中に落とし、Cをお好みでトッピングする。
<コメント>
和グルミに、イラン産のデーツ、サーヤ種で甘みをつけました。
トッピングは、アクセントに、酸味が強いイラン産のバーベリーを使ってみました。
参考文献
果物物語(大月書店)
食材図典(小学館)
日本ナッツ協会(http://www.jna-nut.org/)
和グルミプロジェクト(http://wagurumi.jimdo.com/)
ナチュラルハイジーンQ&A 1,2(ナチュラルハイジーン普及協会)
国産天然胡桃(くるみ)購入(岡村商店様)